陸前高田市の先端施設園芸
11月17日に東北農業電化協会主催の農電現地研修会に参加して参りました。 場所は東日本大震災による津波被害を受けた陸前高田市。施設園芸栽培で先進的な取り組みをしており、参加者から注目が集まったのは「木骨ハウス」です。
名前の通り、鉄骨の代わりに木材を使用したハウスで、300坪以上で坪単価5万 円台で建てられるほか、施工期間を半減できるそうです。積雪にも50kg/m²まで 耐えられるとのことでした。今後、地域の木材を利用して建設する農業生産法人 などが増えそうですね。
クラウン温度制御による周年栽培
また、イチゴのクラウン温度制御を導入し、なつあかり (四季成り性)の周年栽培を実現していました。2年作型で年間8t/10aを実 現したそうです。高単価の6月~11月の出荷が可能で、苗の植え替え作業が2 年に一回なので、収益率をあげつつ生産コストを下げることができる夢のような 話でした。今後、他地域でも広まる栽培技術であると思いました。
編集後記
2017年も間も無く終わろうとしています。今年は皆様 にとってどんな一年だったでしょうか? 先月は社長と農電現地研修会に参加して参りました。ご一緒さ せていただいた県内の生産者様ありがとうございました。岩手県 大船渡市に宿泊し、陸前高田市を視察しました。津波被害にあっ た場所は大型商業施設ができるなどして、復興に向けて大きく歩み出していました。
そしてかの有名な奇跡の一本松も見てきました。約7万本の中 で唯一残った松。震災の翌年に枯れてしまいましたが、現在は保 存処理がされ、ほぼ当時の姿を見ることができます。岩手県の沿岸部に行く機会がござ いましたら、その雄姿を見にぜひ立ち寄ってみてくださいね。今年最後のニュースレター となりました。2018年も引き続きよろしくお願いいたします!(菊池)