先日、UV-Bを製造するパナソニックライティングデバイス株式会社様とお話しする機会があり、

その中で、衝撃の事実を教えていただきました。

LED電球は電球の100%代替品にはならない

ランニングコストを削減しようとLEDへの交換を進める生産者様が多い中、とても驚きの情報でした。

パナソニックライティングデバイス株式会社様によると、一般的に植物は650nm(ナノメートル)以上の“赤”の領域を好むとされており、成育には電球の光が良いとされています。

LED電球(2800K相当品)も650nm以上の分光を有していますが電球に比べて分光パワーは弱いです。

提供していただいた分光分布図(光源から放射している光を波長毎に分割・測定し、青紫から赤までの光がどの程度の割合で含ま れているかを表わした図)を資料で比較すると、

     (出典・パナソニックライティングデバイス株式会社)

差は歴然で、電球に比べ、LED電球は650nm以上の赤の割合が大幅に少ないことが分かります。

ちなみに、蛍光灯の分光分布図をご覧ください。

(出典・パナソニックライティングデバイス株式会社)

650nm以上の赤の光がほとんどないことが分かります。

人間の目には一見同じように見える光でも、その中身は光源の種類によって全く違うそうです。

また、LEDの光は直進性があるため、電球と同じ間隔で設置すると、光が当たらない部分が出てくるそうです。LEDに交換する場合は間隔(ピッチ)の変更も必要となります。

*植物によってはLEDの光でも電照効果がある場合もあるそうです。今回のブログは電球からLEDへの交換を否定する記事ではありません。ただし、電球からLEDに交換したら、いつもと生育が違うなどの症状がありましたら、電照の影響の可能性があります。その場合は一部区画で電球に付け直すなどして、生育状況を確かめてみてください。

ちなみに、パナソニックライティングデバイス株式会社様では植物の電照には電照用電球「みのり」を推奨しています。