クラウン温度制御(イチゴ向け)

「今より2割増収したらいいな」と思われる

イチゴ生産者様へ

 

公的機関が開発したクラウン温度制御という増収技術があるのをご存知ですか?

イチゴ生産者さんにとって、高値の時期の中休みほど、胃の痛くなる問題はありませんよね。秋の気象に影響されるからどうしようもないと、思われていませんか。やっぱり、自然には勝てないと・・・。近年の地球温暖化が、花芽分化の遅延や収穫の中休みに拍車をかけています。
もし、中休みの短縮が可能であれば、どうでしょうか。高値の時期の収量があがれば、収益の向上につながりますし、結果的に年間の収量も増加します。また、作業の平準化にも結び付くのではないでしょうか?  
中休みの大きな原因が、秋季の高夜温と言われています。秋季の高夜温は呼吸消耗を増大させ、腋花房の発達に強く影響します。解決方法としては、ハウスを夜間冷房できれば、短縮できるといわれています。実際、ヒートポンプ(業務用エアコン)を導入し、冷房して効果をあげているところがあります。しかし、ハウス全体を冷房することは、大きな投資と多大なコストが必要となります。
中休み短縮を、十分採算の合う方法で可能とする新しい技術があるのをご存じでしたか?

この新しい技術は、イチゴのクラウン温度制御とよばれています。

開発したのは、(独)農研機構 九州沖縄農業研究センターです。
では、どんな技術なのでしょうか?
簡単にいいますと、イチゴの成長点のあるクラウン(株基)部にポリエチレンチューブ(穴なし)をまわし、そこに適宜冷水、温水を流し連続出蕾と生育促進により増収を図る技術です。

 

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具体的には、定植直後から冷水(クラウン部温度を20℃前後)をまわすことにより、第一次腋果房の分化・生育の早進化によって収穫の中休みが短縮され、早期収量が倍増します。10月中旬以降の低温期には温水(クラウン部温度を20℃前後)をまわすことにより、葉や果房の展開速度が早まり、収穫が平準化します。さらに、暖房コストの削減を可能にする新しい栽培技術です。
暖房コストの削減???と思われましたか?
これは、クラウン温度制御の導入によって草勢が維持されるため、冬季のハウス内温度を慣行の8℃より、3℃低い5℃で管理できるため、おおむね燃油代を1/2に節減できるというものです。

このイチゴのクラウン温度制御を導入する8つのメリットをまとめると

1.花芽分化の促進・中休みの短縮により、高値の時期に収量増
2.冷却効果により、1果重が増加。また、果実が大きくなる
3.収穫期間の早進化及び延長が可能 年間の増収と作業が平準化
4.温水により、草勢が維持され増収
5.ハウス内温度を低くでき、燃油代を節減
6.増収・高値出荷の増加により、経営が安定
7.3月以降の果実糖度が上昇 (佐賀県上場営農センター研究成果より)
8.平場での夏イチゴの栽培も可能 (ご興味のある方は、お問い合わせください。)  

 その増収技術は、九州の方の話で、福島ではうまくいかないのでは?

●宮城県山元町 品種もういっこ 9~15%増収 (宮城県農業・園芸総合研究所試験データー)
●新潟県新潟市 品種越後姫 20%増収 (新潟県農業総合研究所園芸研究センターデーター)
いずれのデーターも増収となっています。
宮城県の9~15%が、最も低いデーターとなっています。原因として、クラウン温度制御の温度のばらつきではないかと、考察で述べられています。

さて、増収するのは分かったけど、本当に採算に合うの?

下記は、農研機構のホームページより引用したものです。
「10aあたりの初期導入コストは、約2500千円、促成栽培でのランニングコストは約34千円/月である。クラウン温度制御装置のコストの概算値は年間で約800千円と見積もられ、イチゴの収穫増による利益を十分下回り、農家の所得向上に寄与できる。」とあります。  
費用対効果の前に、簡単に、クラウン温度制御の装置についてご説明します。 冷水・温水を作るための装置として「ヒートポンプチラー」が必要となります。ヒートポンプチラーは、電気で冷水・温水を作ります。従って、動力の電気工事が必要となります。作った冷水・温水をタンクにためます。タンクから、ポンプで圃場のイチゴクラウン部に施設したチューブへ冷水・温水をまわし、再びタンクに戻ります。この繰り返しで、クラウン部の温度を20℃前後に、キープします。

さて、費用対効果について詳しくみていきます。(数値は、すべて10a当たり)

まず、費用対効果の費用の方からみていきましょう。

①ヒートポンプチラー、ポンプ導入による電気使用料コスト増加額
・基本料金 81,000円(5kw×1,350円/kw×12か月) (動力5kwの契約が必要となります。)
・電気使用料96,000円(宮城県山元町の試験データーより)
電気使用料コスト増加額  177,000円(基本料金+電気使用料)
②導入コスト増加額
・設置工事費    300,000円(補助対象外)
・物件概算金額 2,200,000円(10a当たり2,500,000円 うち設置工事費300,000円)
・補助金    1,100,000円(補助率2分の1)
・リース基礎額 1,188,000円(1,100,000×108% 消費税込)
・リース期間  7年(補助事業の場合法定償却期間7年となります。)
・リース料率  1.4%(日立キャピタルの場合)
・月々のリース金額 16,632円
年間のリース金額 199,584円(月々のリース金額×12か月)
以上が、導入による費用負担です。電気の基本料金も含めましたから、これ以外はかからないと思います。年間費用負担総額は、376,584円です。

次に、効果の方を見ていきましょう。

①増収金額(15%増収が見込めると仮定した場合)
・10a当たり収量 4,000kg
・増収見込み 15%
・増収収量  600kg(4000kg×15%)
・1kg当たり販売単価 1,000円
・年間増収金額  600,000円 
②燃油コスト削減額
・現在設定温度 8℃
・導入後設定温度 5℃
・導入前燃油使用量 7,600ℓ(温室暖房燃料消費試算ツール(農水省)より
・導入後燃油使用量 3,500ℓ(温室暖房燃料消費試算ツール(農水省)より
・燃油削減量    4,100ℓ
・燃油単価     50円/リットル(重油50円/ℓとした場合)
燃油コスト削減額 205,000円
以上、導入の効果としては、増収分の600,000円と燃油コスト削減額分の 205,000円合計805,000円となります。 従って、効果の805,000円から費用の376,584円を差し引いても、8,416円の増収効果が上がります。仮に、増収効果が、5.1%しかなくても、費用の持ち出しには、なりません。(初年度だけ、設置工事費(324,000円)は、別にかかります。さて、10年間でみてみると、4、500,000円の効果となります。

ぜひ、この機会に取り組まれることをお勧めします     

 

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